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余計なお世話-自称霊感女愛美-

転載元:実話恐怖体験談 拾段目


大学一年の夏、その頃の竜也と僕はお互いのアパートに泊まりに行ったり来たりしていた。
ある日、夕方二人でいつものように大学の近くのコンビニで買い出しをしていると、
プルルルル
「はい、もしm」
「あ、もしもし。今日何するの?」
僕の携帯に愛美から電話がかかってきた。
「え?今日は竜也ん家で遊ぶ。」

「じゃあマナも行く!どこにいるの?」
「大学の近くのコンビニにいるけど。」
「分かった!すぐ行くね。」
愛美は友達が多いのに、何故かよく僕達と一緒に遊ぶ事が多かった。

買い出しも終わり、店の外で竜也と話していたら、自転車に乗って愛美が来た。見た感じいつもより暗いような気がした。
竜也のアパートに行く間の会話も口数は少なかった。

アパートに着き、三人で酒やつまみ等を並べて色んな話をした(八割方釣りの話)。
多分、九時を過ぎたぐらいだったと思う。愛美がふと、
「ねぇ、ちょっと聞いてほしい事があるんだけど。」
と言った。
いつもと違う雰囲気を感じた。
「何かあったみたいだね。」
僕が言うと、愛美は小さく頷いて酒をチビチビ飲みながら
「実は…、」
と話し出した。
話の内容はこうだった。

何日か前にサークルの先輩に良い店があるとバーに連れて行ってもらった。中に入りカウンターに座り、横に視線をやると一番奥の席に酒の入ったグラスが置かれていたらしい。
愛美は、(何かが)見えたらしく若い男性が座っているとマスターに言ったらしい。

マスターは、あそこは常連さんの席だった。何ヶ月か前にいつものようにここに来ようとして、店の前で車に跳ねられて亡くなった。それ以来、亡くなった筈の彼がたまに来る。だからいつも酒を用意して待っている。

と言う話を聞かされたらしい。

「…って言う事だから、もう一度バーに行きたいの!」

僕もする事も無く暇だったし、竜也もそこそこ乗り気だった。
意外にもバーの場所は近く竜也のアパートから歩いて30分ぐらいの距離だった。飲み屋街だし歩いて行くかと、歩き始め酔いも覚めだした頃、
「あっ、ここだ。」
愛美が立ち止まり、地下に続く階段を指差した。階段を下りながらふと思った。
店が開いている時間帯は、前の道は人がごった返していて車がスピード出せるような場所じゃないのに、どうやってはねられたのか。
疑問に思いつつ店のドアを開けた。

「いらっしゃい」

客は誰もいない。ただ静かなBGMが流れている店内に場違いな人達がたくさんいた。
何をしてる訳でもなく俯いているだけだった。
竜也は、何も言わず一人階段を駆け上がった。僕も帰ろうとしたら、グイグイ愛美に背中を押されマスターの前に。
背中に気配を感じつつ僕はマスターに、
「あ、あのここ出るって本当ですか?」
上擦った声で聞いた。
マスターは愛美の顔を見て、
「ごめんよ。あれはあつし(先輩)と君を脅かそうとしたんだよ。」
やっぱりそうだったか。視線を感じていた僕は、後ろを振り向かず急いでドアまで歩いた。
「でも、おかしいんだ。それまで何も無かったのに、君が来てからお客さんがよく見てたんだよ。女性やら男性やら。みんな気味悪がってね、今はこの通り。」

嫌な予感がした。僕は「どうも」と言い、ドアを開け外に出た。愛美も出てきた。
「何をしたんだ?」
愛美は下を見ながら、
「ここにいた人が店から出るように道をつくってあげたの。」

ドアの下の方に小さくサインペンで鳥居が書かれていた。
僕は急いで消した。靴でこすり少し消えたのを見て、愛美を連れて階段を駆け上がった。

「おい、大丈夫だったか?くぉら愛美!」
竜也が叫んだ。ドアを閉めた時、鳥居に気付いていたらしい。
竜也は軽く愛美の頭を叩き、きょとんとしている愛美を後目に、アパートに帰るぞと言い早足で歩き出した。
終始無言だった。部屋に着くとドッと疲れが出て座り込んだ。
僕達は空いていた酒を一気に飲み干し、愛美に小一時間説教した。
「鳥居を書いたら通り道ができる。あれは出口じゃなく入口になる。あの店はもう長くないだろな。何であんな事をした!集まって来ていたぞ!」

愛美は笑顔で、
「それは無いね!だってあの店の雰囲気良かったじゃん!流行ると思う。客がいなかったのは、たまたまだよ。考え過ぎだよ?はははっ!」

数週間後、竜也と二人でもう一度見に行ってみたら、案の定あのバーは潰れていた。

僕は愛美が死ねばいいと思った。
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