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うちの母親の実家

転載元:実話恐怖体験談 拾段目


俺が高2年のとき、父親は単身赴任、兄貴は一人暮らしで、家には母親と俺しかいない時期があった。
その時期に結構な数のことを体験した。

うちの母親の実家は隣が寺になってて、自分の部屋が部屋の一番東側、つまり寺に一番近いところにあったらしい。
そのためなのか、小さい頃に結構怖い目にあってるって話を俺は、子供のころから聞かされて育った。
部屋の窓に火の玉が飛んでて、姉妹そろってみたとか。
夜中に戸が勝手に開いて、白い着物を着た女が手まねきしてたとか。

5月の中頃、おれが部活を終えて学校から帰ってきて飯を食っている時
母親が「昨日の夜、11時半頃、こっちの部屋に入ってきた?」と、聞いてきた。
普段から母親の部屋にはあまり入らないし、その時間は隣の部屋で寝ながらテレビを見てた。
そのことを伝えると、ちょっといやな顔をしながら「そう、なら気にしないで」
気にならない訳がないが、テレビに夢中でそれ以上詳しく聞かなかった。
次の日、特に理由はなかったが暇すぎるので家中をぶらぶらしていて母親の部屋にはいった。
戸の横のところに盛り塩があり、鏡の前にカミソリが置いてあった。
さすがに不審に思った俺は、母親に聞いた。
すると「あんたは気にしなくていいから、あんまりお母さんの部屋に入んないで」とかえってきた。
怒った感じで言われたため、それ以上聞かなかった。

その日の12時頃、隣の母親の部屋から話声が聞こえる。
母親の部屋には電話がない。テレビはあるが、完璧に誰かと母親がしゃべってる声が聞こえた。
変だと思い母親の部屋に入ると、母親が俺を見ながら「早くこっちきなさい!そっから離れて!」
意味がわからなかったが、戸を閉めて母親に近づき、おれがいた戸のあたりをみると
首から下にモヤがかかった女らしき顔がすごい形相で俺を睨んでて、そいつと母親が話していた。
はじめて腰が抜けた。母親はたしか「私のところに来られてもどうもできないので、ほかにいってください」
的な話をえいえんと聞かせていた。

そのうち顔がきえて、母親にあれはなんだったのかってことを聞いた。
なんでも数日前から、戸のあたりに違和感があったらしく夜中に何度か起きては戸からの視線を感じていたんだとか。
あの日から俺の思考は変ったよ。幽霊なんていないもんだと思ってたからな・・・。
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